GoogleがGemini Enterpriseで「Projects」機能をテスト中
Googleは、企業向けAIプラットフォームであるGemini Enterpriseにおいて、ユーザーが特定の目標達成に向けてカスタマイズしたGem(カスタムAIエージェント)を作成・共有できる新機能「Projects」のテストを実施しています。この機能は、長いプロンプトの繰り返しを避け、業務タスクを効率化することを目的としており、特に週次プロジェクト要約や日常業務概要作成、アクションアイテム提案などに利用されることを想定しています。
対象ユーザーと機能の特徴
この「Projects」機能は、Google AI Pro/Ultraや対象のGoogle Workspaceプラン(Business/Education)のユーザーが利用可能です。ユーザーが作成したGemは、共有する際にデータソースアクセス権も付与されるため、管理者の承認を必須に設定することができます。これは2026年2月頃のアップデートで実施される予定で、Gemini Enterpriseのエージェント共有機能の拡張の一環となります。
技術的背景とノーコード開発
Gemini Enterpriseは、Google Cloud上で動作する企業向けのAIプラットフォームであり、AIエージェントの発見・作成・共有・実行を安全な環境で実現します。基盤モデルとしては、Gemini 2.5 ProやGemini 3.1 Proが活用され、推論性能の強化が図られています。特に、コーディングや数学、画像認識、複雑なタスクに対応する能力が向上しています。
「Projects」機能は、ノーコードでエージェントを構築できることが特徴です。また、Google Workspace、Microsoft 365、Salesforce、BigQueryなどのデータソースを安全に接続することも可能です。さらに、クエリやレスポンスのCloud Logging記録や、Google Chatとの連携もサポートされています。
業界に与える影響
この新機能は、企業内のAI活用を民主化し、非開発者でも簡単にカスタムエージェントを作成・共有できるようにすることが期待されています。これにより、業務効率化が進むとともに、反復タスクの短縮やプロジェクト管理の自動化が実現します。実際に、MIXIやfreeeなどの企業がGemini Enterpriseを導入し、データソースの統合によって生産性向上を達成しています。
業界全体では、Google Workspaceユーザー(Business/Enterpriseプラン)のAIエージェントの採用が加速し、Microsoft CopilotやAnthropic Claude Enterpriseとの競争が一層激化することが予想されます。しかし、共有時のアクセス権管理がセキュリティリスクを生む可能性もあるため、企業のガバナンス強化が求められるでしょう。
最新の動向
- Gemini 3.1 Proが2026年2月19日に登場予定で、複雑なタスクやアニメーション生成が強化されます。
- 2026年2月のGemini Enterpriseのアップデートでは、ノーコードエージェントの共有が開始され、Cloud Loggingが対応します。
- Gemの共有機能も拡張され、友人や同僚との共有が可能になります。